礎の石孤児院

ザンビア孤児院

2019年3月 マンスリーレポート:シオン桜子ムタレ

 ムリシャーニ(お元気ですか)?皆様の常日頃のご支援に、心より感謝申し上げます。隣国ジンバブエではガソリンの値上がり(30%)があり、それを契機に大規模な暴動が起きて、相当数の死傷者が出ました。ザンビアでも昨年20%ガソリンが上がりましたが、混乱もなく、いたって平和なのはザンビアの良さなのでしょう。孤児院には国から監査が入り、対応に大わらわでした。トイレの数等いくつかの改善が示され、早急な対応が求められました。NGOとしてのスタンダードが、非常に高くなってきているように思えています。同時に、警察によるストリートチルドレンへの取り締まりも厳しくなって、捕まえ次第、強制的に様々な施設へ移送していますが、ストリートチルドレンへの対応を訓練されていないスタッフによる暴力も多いとの事で、逃げ出してストリートに戻る子が多いのが現状です。今年、もう一歩進めようとしているのが、2〜5千万円程の予算で土地の購入です。孤児院ハウスと学校、職員宿舎、カウンセリングルーム、運動場の建設を目指し、より多くの孤児の救済を進めていける事を願っています。どうぞ皆様のご支援を宜しくお願い致します。最後に、念願だった車両の購入ができました!ご支援、心より感謝致します!
写真:孤児院の木の実を食べる子どもたち

ザンビアでは、主に貧困を背景として約100万人以上の孤児がいるとされています。親を亡くした孤児たちは、精神的、経済的な支えを失うのみならず、貧困、疎外、差別を経験しながら、就学、就職の機会をめぐっても、孤独な闘いを強いられています。ザンビア孤児院は、そのような状況にある孤児の救済を目指し、農村部と首都において運営されていますが、同時に、地域の現状とニーズにより、幅広い支援活動を展開しています。

カセンガ

農村部においては、孤児院学校を設立し、孤児と地域の子ども達約80人に教育の機会を提供すると共に、地域医療へ貢献し、女性の健康守ることによって孤児が生まれる背景の軽減を図る狙いで、妊産婦検診、乳幼児健診等を行っています。また、地元サッカーチームを作り、スポーツを通した次世代のリーダーの養成と啓蒙も行っています。

ルサカ

都市部においては、シェルターとして、5才から20代のストリートに暮らす子どもたち(孤児も含む)約40人を保護し、養育しています。年少グループには教育、年長グループには技術訓練と、就職機会の提供等が重要なプログラムですが、同時に、ドラッグ、アルコールの常習から抜け出すための支援や、トラウマカウンセリング等も、専従のスタッフによって日々行われています。また同時に、親戚に預けられている孤児達への学用品、衣類等の支援を続けており、将来的には、より多くの孤児たちを24時間保護できる施設の建設を目指しています。

2004年から始まったザンビア孤児院の働きは、支援を必要としている孤児、ストリートキッズたちの圧倒的な数を鑑み、施設の拡大を急務としています。家族から、社会から見捨てられた子どもたちを助け、ひとりひとりが、自分の命に価値と意味を見出し、それを全うしていけるように、皆様のご協力とご支援をよろしくお願いいたします。

ザンビア孤児院 桜子ムタレ(青木)スタッフプロフィール

宮城県名取市に生まれる
20歳で青年海外協力隊に参加し、西アフリカセネガルに2年間滞在帰国後、日本福祉大にて、教育と福祉、国際福祉を学ぶ
名古屋市の重度知的障害者の入所更生施設で勤務後、NPO法人礎の石孤児院ザンビアのコーディネーターとしてザンビアに滞在し、現在に至る。
ザンビア人の夫との間に3男あり。